記憶をタドル

銀の靴と　灰色のスカート
お母さんが20才の私にくれた修道女のような灰色のプリーツスカート
お母さんが20才の頃自分のために買ったやつ
お古のスカート
お古は　いいよ
尾がつく　スカート
おもい出したものは
目玉をぎょろりろ見開いて
クリスマスのお祝いの
お腹に色々詰め込まれたチキンの
青みがかったピンク

これから
オーブンで
こんがり焼かれる

これから
これから
これらら
ららばい　
大いに盛り上がるね

魔女ジェニファとわたし (岩波少年文庫)

「人形劇癖」
女の子と女の子と
人形遊びをしているころのことを思い出す
いつも、
勝手のお話を作って人形劇を始めてしまう癖

私は裸のお人形に黒い布を巻きつけると
決まって魔女になる

みんなは
いやらしいから嫌いヨと言ったけれども
わたしはエッチな魔女であった